高齢者が睡眠薬を飲む場合の注意点 年齢とともに「寝付けない」「早く目が覚める」など、不眠を訴える人は増えてきます。そこで「睡眠薬」がよく使われるのですが、高齢になると少量でも睡眠薬が効きやすくなるので、使い方に注意が必要です。 高齢者は睡眠薬の副作用があらわれやすい  高齢になると睡眠が浅くなったり早く目が覚めやすくなります。また、心身にいろいろな病気を抱えることが多く、睡眠障害になりやすいのです。  睡眠薬は体内で代謝されることで効果を発揮しますが、若い人に比べて肝臓や腎臓の機能が弱っくなっている高齢者では睡眠薬がなかなか分解されずおり、体内の中で長くとどまります。つまり、高齢者は睡眠薬の効果が長く残りやすくなり、翌日起きたときも頭がボーっとしたり、足元のふらついたりします。  これを「持ち越し効果」と呼んでいますが、効果が強すぎる場合は、翌日の日中まで眠気がとれなかったり、身体がふらついて転んで骨折してしまうケースも珍しくありません。 また、超短期型や短期型の睡眠薬では、薬を飲んでからの自分の行動を覚えていないという記憶障害(健忘)が起こりやすいといわれています。 高齢者に合った睡眠薬は  高齢者が睡眠薬を服用する時は、できるだけ副作用が表れにくい薬を選ぶことが大切です。「非ベンゾジアゼピン系」と呼ばれる睡眠薬は持ち越し効果や記憶障害などの副作用が出にくく、高齢者にも比較的安全に使用できるとされています。また、常用量の半分程度から始めたり、長時間型の睡眠薬が必要な場合でも短期型や中間型から試してみるなど、高齢者に合った用量や使い方に気を付けることが必要です。  適度な運動や規則正しい生活など、自然な睡眠を目指すことも大切でしょう。