なぜ低用量ピルは世界中の女性たちに支持されているのか?女性のライフスタイルとピルの効果の関係性を理解しよう

世界中の女性たちがピルを支持している理由としては、避妊効果が高く、女性が主体となって避妊することが可能なことが挙げられるでしょう。低用量ピルを服用したときの避妊失敗率は0.1%、コンドームを使用した場合の失敗率は3~10%と言われ、低用量ピルを使えばほぼ確実な避妊効果が得られます。

低用量ピルを服用すれば月経周期が一定になり、月経痛が緩和します。今は妊娠したくないけれど、そのうち妊娠したいといった場合は、妊娠したくなれば服用するのを辞めればいいのです。月経開始日をコントロールすることができるので、仕事や旅行などのスケジュールも立てやすくなります。

世界の女性はライフスタイルに合わせて低用量ピルを使用しています。今回は、低用量ピルの効果や魅力について見ていきましょう。

低用量ピルと他の避妊方法との効果の違いは

日本でもっとも使われている避妊法はコンドームです。簡単に入手できる上、正しく使用すれば避妊成功率も高くて性病を予防することができます。けれども、タイミングを間違って使用したりすると避妊に失敗することもあります。また、コンドームによる避妊は男性の協力が必要になり、女性の意思だけでは避妊をすることができません。性行為中の感度も落ちてしまうというデメリットもあります。

また、生理の周期などから排卵日を推定して妊娠しやすい期間を避けて性行為をするリズム法という避妊方法もあります。しかし、月経が不規則だと推定が難しく、避妊失敗率がやや高くなることがあります。

他にも子宮の中にIUD(子宮内避妊器具)を入れて避妊する方法や、性行為の前に腟内に殺精子剤をいれて精子を殺す方法などはありますが、専門医の指導のもとで使用する必要があり、手軽にできる避妊方法とは言えないでしょう。

低用量ピルによる避妊は、きちっと服用していいればもっとも避妊効果の高い方法です。

日本で低用量ピルによる避妊をする人は1~3%ととても少ないのですが、アメリカでは20%、欧州では約30~50%の女性がピルによって避妊をしています。性行為中の性感を損ねることも無く、満足した性行為ができるというメリットもあります。

ただし、低容量ピルは性感染症を防ぐことはできません。性感染症の予防にはコンドームを併用することが大切です。

低用量ピルの避妊効果以外のメリットは

低用量ピルを服用すれば月経痛も軽くなり、経血量も減少するので月経中の負担が軽減します。月経周期が一定になるのでスケジュールが立てやすく、また、月経開始日を変更するなど月経を調節することもできます。

また、 子宮内膜症の進行を抑えたりその症状の改善、良性乳房疾患の減少、子宮体がん・卵巣がんなどのリスク低減、骨粗鬆症へのリスク低減のほか、にきびの改善や美肌効果なども期待でき、世界の女性にとって低用量ピルはますます重要になっていくと考えられています。

どうして低用量ピルを飲むと確実に避妊ができるのか

低用量ピルには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンが配合されています。

女性の月経周期をコントロールしているのは脳下垂体から分泌され卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体刺激ホルモン(LH)という性腺刺激ホルモンです。これらのホルモンが卵巣を刺激すると排卵が起きますが、低用量ピルを服用していると体内にすでに女性ホルモンがあるため、性腺刺激ホルモンの分泌が抑えられます。その結果、、排卵するのに十分な大きさに卵胞が成長しなくなります。

また、柔らかくて厚い子宮内膜があれば受精卵が着床しやすくなりますが、低用量ピルを服用すると子宮内膜が厚くならずに受精卵が着床しにくい状態となり、妊娠を妨げます。

さらに、子宮の頚管粘液の性状を粘り気を持つように変えるので、精子が子宮へ進入しにくくなる作用もあります。

 低用量ピルにはこのように様々な作用機序があるので、万が一受精しても子宮の内膜に着床しにくく、避妊効果が高いのです。

低用量ピルが日本で普及しないのは何故?

米国では1960年にピルが、1973年には低用量ピルが発売されました。日本で低用量ピルが認可されたのは米国の発売からかなり遅れた1999年9月のことでした。

かつて使用されていたホルモン量が多く含まれる高用量ピルは重篤な副作用を引き起こすこともありましたが、ホルモン量が低い低用量ピルは副作用が起こる確率がとても低くなりました。

しかしながら、日本では今もピルには副作用があるというイメージが続いています。低用量ピルにも飲み始めに頭痛や吐き気などが副作用が出ることはありますが、実際は飲み続けているうちに気にならなくなるのがほとんどです。

また、日本ではピルと言えば避妊薬という意味で捉えられがちです。低用量ピルには生理痛の緩和させたり、がんの抑制などの効果があるのですが、避妊以外の効果があまり知られていないため、ピルを飲んでいると言えばセックス好き?と思われる傾向があります。           世界では低用量ピルを飲んでいる女性が多いので、服用していると聞いて驚く人はいませんが、日本人の場合はこのような風潮があったり、病気でもないのに薬を続けて服用することに抵抗がある人も多いようです。

低用量ピルは月経の改善や女性が妊娠・出産を選択できるという大きいメリットがあります。女性の社会進出が進んでいくにつれ、女性が主体となって確実に避妊ができる低用量ピルはもっと理解されてもよいはずです。今後、日本でも低用量ピルのメリットが認知されるようになれば、服用する女性が増加していくのではないでしょうか。

低用量ピルを上手に使用しよう

先にも述べましたが、日本は避妊方法としてはコンドームを多く使用する国で、低用量ピルの使用はまだまだ普及していません。

避妊にコンドームを使用するか、低用量ピルを使用するかは、それぞれの国の文化や習慣にもよるでしょう。世界の女性が低用量ピルを愛用しているから日本人も愛用しなければならない、ということではありませんが、低用量ピルを使用すれば避妊の確率は高まることは確かです。

女性が主体となって避妊を考えることは、決して恥ずかしいことではありません。避妊はコンドームによる男性任せとなりがちですが、望まない妊娠でリスクを負うのは女性です。中絶しなければならないとなれば身体には大きな負担がかかります。性行為において、男性だけでなく女性も避妊するという意識はあってもよいかと思います。

低用量ピルは避妊効果以外のメリットもたくさんあります。生理不順の人も低用量ピルを毎日服用する事で、規則正しい生理に変更する事が可能です。服用の仕方を変更することで生理を早めたり遅くすることもできます。このように、ライフスタイルを充実のために服用している女性は世界にはたくさんいます。

服用するならきっちりと

このように女性に有益な低用量ピルですが、毎日きちんと服用して初めて効果が出てくる薬です。決められたとおりに服用しないとせっかくの避妊効果が得られない場合があります。低用量ピルを服用しはじめたら寝る前に飲むなどの習慣をつけて、続けて服用するようにしましょう。

また、他の薬と同様、ピルを使用できない人もあります。服用しても大丈夫かどうかは確認しておきましょう。

 

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