ピルを飲んでいる人は献血ができないって本当なの?

あなたは献血をする習慣はありますか?献血は病気やけが、手術の時、輸血を必要としている方のために健康な人の血液を無償で提供するボランティアです。

 

ピルを飲んでいると献血を断られてしまったといった報告がされる事があります。ピルを飲んでいると、本当に献血を断られてしまうのでしょうか?ピルと献血の関係について詳しく考察していきましょう。

 

■献血が必要な理由とは?

今、輸血が必要な方は1日3000人とも言われています。しかし、現状では人工的に輸血用の血液を作ることが出来ません。その上、血液は長期保存する事も出来ないのです。その3000人分の輸血に必要な輸血量を賄おうとしたら時期に偏りなく1日15000人の方の献血が必要なのです。もしかしたら自分や家族が事故や病気で輸血する可能性があるかもしれない。そうでなくても名前も顔も知らない人の為に献血は必要な事なのです。

 

献血を必要としている人の割合は実は50代以上がほとんどです。先ほど事故や病気で、と言いましたがほとんどは病気、もっと詳しく言うとがん治療に多く血液が使われています。

 

そして現在日本は高齢化の真っただ中にあります。そう、今献血に必要なのは健康な若年者の血液なのです。なぜなら10代20代の献血協力者はこの10年間で60万人も減少しているのです。少子高齢化のこの時代に、安定的に血液を供給する為にはこれまで以上に若者の力が必要だと言えるのです。

 

もちろんピルを飲んでいる多くの世代が10代から30代の献血的若年層です。ピルを飲んでいるから献血できないのが本当ならば残念ですね。ピルを飲んでいたら献血は本当にできないのか、これは詳しく調べてみるべきでしょう!

■厳しい?献血をするための審査

どんどん献血をしてほしい、と言っても献血を断られる場合もあります。これは献血前の問診などで判断されます。しかし、同じ赤十字の血液センターでも献血ができるかどうかは担当者の判断で分かれる場合もあるようです。しかし、基本的には同じガイドラインに沿っていると考えてよいでしょう。では献血を受けられないのはどういった方なのでしょうか?

 

献血を受けられないのはこの様な方です。

 

〇当日の体調不良や服薬中、発熱(平熱より1℃以上高い場合)

などがある方。

〇出血が伴う歯の治療をした方。(歯石取りも含む)

〇指定の期間内に予防接種を受けた方。

〇6か月以内にピアスや刺青を入れた方。

〇特定の疾患のある方。

〇海外渡航歴、在住歴のある方。

〇輸血歴や、臓器移植歴のある方。

〇エイズや肝炎などのウイルス保持者、又はその疑いのある方。

〇クロイツフェルトヤコブ病の方、又はどれと疑われる症状の方。

〇妊娠中、授乳中の方。

 

参考元 日本赤十字社 献血をご遠慮いただく場合、より

 

ピルを服用しているという事もこの服薬に当たるのではないか?という事でピルを飲んでいると献血できないのではないだろうか、と言う疑問が出てきたのですね。もちろん、何かしらの薬を飲んでいる間はきちんとした申告が必要になってきますし、その事で献血が出来なかったという事があるかもしれません。

 

しかし、献血当日飲んでいても大丈夫な薬もあります。

 

では献血可能な薬について調べていきましょう。

 

当日服用していても献血できる薬

〇ビタミン剤

〇ミネラル剤

〇漢方薬

〇非ステロイド系抗アレルギー薬

〇抗ヒスタミン薬

〇高脂血症治療薬

〇胃腸薬

〇抗潰瘍薬(予防薬)

〇低用量ピル

〇更年期障害や月経困難症補てん治療薬

〇局所投与の薬物

〇便秘薬

〇降圧薬

 

当日服用していなければ献血できる薬

〇高尿酸血症治療薬

〇内服用筋弛緩薬

〇睡眠薬、抗不安薬

〇消炎酵素剤

〇前立腺治療薬

〇利胆薬

 

服用中止から3日間は献血できない薬

〇向精神薬

〇抗菌薬、抗真菌薬、抗結核薬

〇止痢薬

〇非ステロイド系炎症薬、風邪薬

〇痛風発作治療薬

〇ぜんそく治療薬

〇中用量ピルを含む緊急避妊ピル

 

服用していると献血できない薬

〇抗けいれん薬

〇抗凝固薬、血小板凝集抑制薬

〇抗甲状腺薬

〇抗不整脈薬

〇冠拡張薬

〇強心薬

〇治療用ホルモン薬

〇免疫抑制薬

〇抗がん剤

〇前立腺肥大症治療薬

 

参考元 日本赤十字社山梨赤十字血液センター 献血可能な薬、より

 

しかし、献血にも種類があり、200ml、400mlでは無理でも成分献血なら薬を飲んでいても大丈夫と言う場合もあるようです。もちろん、特定の薬を飲んでいる方は成分献血でも無理な場合もあります。これら詳しくはお近くの献血センターに問い合わせていただくことをお勧めします。

■ピルを飲んでいたら献血は出来ないはウソ?

ガイドラインを見てもらえると分かるように、ピルを服用していても低用量ピルであれば何の問題もないようです。その理由は低用量ピルの性質にあると言えるでしょう。低用量ピルは副作用をなるだけ緩やかにするため、段階的にホルモン量を増やしていく自然のホルモン分泌に似せたものや、配合されている量がとても少ないものです。

 

すなわち、それくらいのホルモン分泌は私たちの体で当たり前に起こっている事です。ですから低用量ピルであれば問題なく献血ができるのです。

 

しかし、一昔前は低用量ピルでも服用している際は献血できるのは休薬期のみだったこともあるようです。その為、ピルを服用していると献血できないといった声があったのかもしれません。

 

しかし、注意が必要なのは中用量ピルを飲んでいる場合です。中用量ピルや緊急避妊ピルの場合は配合されているホルモン量が低用量ピルとは桁違いです。体に急激な変化をもたらすような薬ですので献血する血液には向いていません。ガイドラインに沿って、中用量ピル、緊急避妊ピルを服用した場合は3日以上開けての献血と言う道筋を守ってください。

 

ピル以外にも何か薬を服用している場合はきちんと自己申告しましょう。

献血は基本的に健康な人の血液という事が前提となっています。

 

もしもあなたが輸血が必要となった時、その輸血される血液が薬漬けの血液だったら?

もしも何かの病魔に侵されている血液だったら?考えるだけでも恐ろしいですよね。

 

実際は、献血した血液が使用出来ないものであった場合は使用はしません。だから、そのような事は起こりえませんが、それならなおさらですよね。使えない血液を提供する事もされる事も、負担やリスクしかないのですから。献血をする際は、きちんと自分の現状を自己申告しましょう。安易に血液検査してもらおうといった動機では行わないようにしましょう。

■まとめ

献血と低用量ピルの関係はお分かりいただけましたね。薬を服用していても献血できることは多々あります。200ml、400mlは無理でも成分献血なら大丈夫、という事もあるようです。

 

献血をするのは体調が万全で薬を服用していない時が一番望ましい事は言うまでもありません。

もちろん健康診断してもらいたいから献血するなんて言うのは問題外です。

 

しかし、低用量ピルのような体調が悪くなったから改善のために服用しているといった意味合いでない薬の服用で献血は出来ないわけではありません。気になった方は日本赤十字社のホームページではさらに詳しく説明されていますので確かめてみて下さい。もちろん、そんな事をしなくても、献血前の問診で自分の現状をきちんと自己申告したら、献血できるかどうかはスタッフが判断してくれます。

 

献血は私たちの命をつなぐボランティアです。低用量ピルを飲んでいる方でも献血は出来ます。

興味がある方はぜひ献血に行ってくださいね。

 

 

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