ラシックスの正しい服用方法

■ラシックスの正しい服用方法

それぞれの薬剤には添付文書があります。添付文書には内服の仕方、適切な用量、内服をしてはいけない人または慎重に内服すべき人、副作用などが詳細に書かれています。どの薬剤もたくさん飲めば良く効くわけではなく、過剰に飲めば副作用が出ますし、逆に少なすぎても十分な効果を得ることができません。また内服のタイミングや内服の仕方も決められたように行わない場合も十分な効果が期待できません。決められた用量を守って、正しく内服することが大切です。

ラシックスの添付文書によると、成人には1日1回40-80mgを連日または隔日で内服することとなっています。ラシックスを内服すると利尿作用が強いので、トイレに行きたくてたまらなくなる人が多いです。そのため病院でも朝か昼に内服するように指導されます。夜や寝る前に内服してしまうと尿意を感じてトイレに行きたくて眠れなくなるからです。適量は1日40-80mgとなっていますが、10mg程度の少量でも十分に効く人もいます。腎機能障害がある場合は、より多くの量を処方されることもあります。基本的に少量から内服を開始して、2週間ごとに効果と血液検査なども含めて副作用がないことを確認して徐々に増量し、その人にとって最も良い量を決定します。医学的には高血圧や心不全、腎不全、肝不全などに伴う浮腫によく使用されています。

■処方できない方、併用禁忌薬

どの薬に対しても、処方してはいけない人(禁忌)がいます。その薬を投与しても効果が期待できない、または命に関わる可能性のある副作用が懸念される場合には禁忌となります。

ラシックスの場合には、腎不全による無尿の患者、肝不全による肝性昏睡の患者、血液中のナトリウムやカリウムの数値が低い患者、ラシックスに対してアレルギーの既往がある患者などが禁忌として挙げられます。

慎重に投与すべき人は、痛風や糖尿病のある患者、血液濃縮により血栓症を誘発する恐れがある患者、重度の肝機能障害や腎機能障害を有する患者、相互作用を起こす薬剤を服用中の患者、下痢や脱水の患者、高齢者、小児、妊婦などが挙げられます。

ラシックスはナトリウムの吸収を阻害して、塩分と水分を尿中へ排出する薬ですが一緒にカリウムも排出してしまいます。そのためすでにナトリウムやカリウム、水分が血液中に少ない人には上に副作用が出る可能性があります。また尿が出ない場合には意味がなく、腎不全の場合には難聴を起こしやすいことも言われているので内服しない方が良いと考えられています。

併用禁忌薬とはラシックスと併用すると重い副作用が起こることが予想される薬のことです。具体的には、その他の降圧薬や利尿薬、麻酔薬、尿酸値や血糖値を下げる薬、アミノグリコシド系抗菌薬やシスプラチンなどです。その他の降圧薬と併用すると血圧が下がりすぎてしまったり、尿酸値や血糖値を下げる薬に対しては効果を弱めてしまったり、一部の抗菌薬や抗がん剤と併用すると難聴を引き起こす危険性があります。

ただし全ての降圧薬と併用禁忌ではなく、ラシックスと組み合わせると相乗効果が期待できる降圧薬もあるので、症状の改善具合と副作用などを考慮し医師が判断して処方するかを決定します。

■副作用について

全ての薬剤には副作用があることを忘れてはいけません。人によっては合う薬でも、違う人にとっては大きな副作用を引き起こすことがあります。また過剰に内服していなくても副作用は起きることがあるので、初めて内服する薬の時には経過を慎重に見る必要があります。何か変化があればすぐに医師に相談するようにしましょう。

ラシックスはすでに説明したように、腎臓のヘンレのループに作用してナトリウムの再吸収を阻害し尿の量を増やします。そのため血管内のナトリウムや水分が減少するので、低ナトリウム血症や低血圧、脱水症、血液濃縮による血栓症を引き起こす可能性があります。また、ナトリウムや水分と同時にカリウムも排出してしまうので低カリウム血症になり、不整脈や手足のしびれなどの副作用も起きます。他にはアレルギー反応、難聴や肝機能障害、腎機能障害などの副作用も報告されています。

高齢者や乳幼児では特に脱水や電解質異常を引き起こしやすいので注意が必要です。また妊娠中や胎児への影響、授乳中は母乳への移行による乳児への影響があるため内服を控えた方が良いです。

■他の利尿剤(ラシックスとの違い等)

ラシックスはヘンレのループで塩分の吸収を阻害して尿をたくさん排出させるのでループ利尿薬とも呼ばれますが、腎臓の他の部分に作用する利尿剤もあります。腎臓はヘンレのループ以外では、近位尿細管、遠位尿細管、集合管という部分によって構成されています。それぞれの作用する部分や作用機序によって、各グループに分けられています。具体的にはサイアザイド系利尿薬、浸透圧利尿薬、カリウム保持性利尿薬、炭酸脱水素酵素阻害薬などです。

サイアザイド系利尿薬は遠位尿細管においてナトリウム(Na)とクロール(Cl)つまり塩分の再吸収を阻害します。浸透圧利尿薬は高血圧などには使用せず、脳圧亢進時や麻酔時などに使用されます。浸透圧利尿薬が腎臓から排出された後に再吸収されないことを利用して、一緒に水分も尿と共に排出させます。

カリウム保持性利尿薬は別名抗アルドステロン薬とも呼びます。遠位尿細管でアルドステロンというホルモンに対抗してナトリウムの再吸収を阻害しますが、カリウムの尿中への排出は抑えます。その他の利尿薬ではカリウムも一緒に尿へ排出されてしまうので、血液中のカリウムが低くなり不整脈や手足のしびれを引き起こす可能性がありましたがカリウム保持性利尿薬の場合はその心配はありません。ただし、腎機能障害がある患者さんではカリウムが異常に高くなってしまうこともあるので注意が必要と考えられています。

炭酸脱水素酵素阻害薬は近位尿細管でナトリウムの再吸収を阻害します。高血圧よりは緑内障などに処方されます。

これらの利尿薬は基本的に腎臓でナトリウム(塩分)の再吸収を阻害することにより尿量を増加させるので、浮腫は改善しても血管内の水分が減少しすぎて血栓症や脱水、腎不全などの副作用を引き起こす可能性があります。2010年に国内で承認された新しいタイプの利尿薬であるサムスカは、ナトリウムの再吸収には影響を与えず水分のみを排出させるので心不全の新しい治療薬として注目されています。

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