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■緑の黒髪はエストロゲンのおかげ

男性に薄毛の人が多く女性に少ないのは、はっきりした理由があります。それは男性ホルモンのDHTには脱毛を促進する作用があり、女性ホルモンのエストロゲンには毛髪の寿命を長くする作用があるからです。

このプラス・マイナスの差は小さくありません。したがって男性は性ホルモンの分泌が活発な青年期、壮年期から脱毛が始まり、女性は性ホルモンの分泌が活発な若いときには豊かな髪が保たれます。女性の抜け毛、薄毛が問題になるのは、エストロゲンの分泌が低下したときです。

■女性の薄毛は閉経の前後から始まる

40代後半になって卵巣の活動が終息を迎える時が近づくと、エストロゲンの分泌も少なくなってきます。髪の成長期を長くする作用のあったエストロゲンが減ってくると、太くコシがあった女性の髪も少しずつ細く、柔らかくなってきます。

額の生え際から頭頂部にかけての髪の立ち上がりが悪く、ヘアスタイルが作りにくくなったと感じるのはそのためです。閉経から何年か経つと、髪全体のボリュームが少なくなって、わけ際の地肌が目立ってきます。

■若い女性の脱毛の原因

若い女性で脱毛を経験するのは、出産後がもっとも多いと言ってよいでしょう。これは妊娠中に確保されていた高いレベルのエストロゲンの分泌が平常に戻ることによる、ホルモンバランスの急激な変化が原因です。出産後1~2年で髪の量はもとに戻ります。

また、過激なダイエットで身体が栄養失調状態になると、エストロゲンの分泌も低下して月経が停止したり、脱毛が増えたりします。身体の栄養が足りなくなると、生命にはとりあえず関係がない生殖作用や皮膚、髪などに回される栄養からカットされるからです。

■女性の薄毛対策

男性の発毛外来で処方される薬で主なものは①フィナステリドの内服薬と②ミノキシジルの外用薬の2種類です。

①は男性ホルモンに作用するものなので女性は使うことができません。
②は成分配合の低いもの(2%までの溶液)は女性も使用できて、女性にとっても薄毛治療の第一選択薬になっています。

女性の薄毛は数十年という長い年月のうちに徐々に進行するので、ふだんのヘアケアも髪の維持にたいへん重要なポイントになります。髪や毛根を傷めない優しいシャンプー、トリートメントでの髪の補修、紫外線対策、ヘアカラーやパーマのダメージからの保護などに注意しましょう。閉経にともなって更年期障害が出ているような場合は、ホルモン療法によるエストロゲンの補充が症状の改善とともに毛髪の維持にも役立ちます。

 

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