鬱病治療のための薬として抗鬱剤があります。日本で使われている抗鬱剤は主に次の5種類です。

  • > 三環系抗鬱剤
  • > 四環系抗鬱剤
  • > SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
  • > SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
  • > NaSSA(ノリアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗鬱薬)

 

三環系抗鬱剤の特徴

日本で初めて抗鬱剤として認められたのが三環系抗鬱剤のイミプラミンです。三環系抗鬱剤の特徴は、脳内の伝達する役割を果たすセロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害する作用があることです。その後、いろいろな抗鬱剤が出ましたが、その抗鬱効果の高さから現代でも広く用いられています。

三環系抗鬱剤の副作用には、次のようなものが見られます。

  • > 口の渇き
  • > 目のかすみ
  • > めまい
  • > 眠気
  • > 便秘
  • > 排尿障害

 

四環系抗鬱剤の特徴

三環系抗鬱剤と同じく、セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害する作用があります。三環系抗鬱剤の副作用を軽くする目的で作られたので、副作用は軽めです。ただ、強い眠気や鎮静を伴なうのが特徴です。

 

SSRIの特徴

脳内の伝達物質であるセロトニンの再取り込みを選択的に阻害する効果があるのがSSRIです。

SSRIでは三環系抗鬱剤に見られるような副作用を伴なわないのが特徴で、現在、使用されることが最も多い抗鬱剤です。しかし、重度の鬱病の治療には効果が十分ではないので、三環系抗鬱剤が使用されています。

副作用としては、嘔吐や性機能障害、下痢、悪心などがあります。また、急に服用を中止することで、めまいや発熱、悪心などが起こることもあります。

 

SNRIの特徴

SSRIがセロトニンにのみ作用するのに対して、SNRIはセロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害します。SSRIと同様に、三環系抗鬱剤よりも副作用が少ない薬ではありますが、嘔吐や悪心、排尿困難などの副作用がみられることがあるようです。

 

NaSSAの特徴

日本で承認された一番新しいタイプの抗鬱剤がNaSSAです。抗鬱剤としては、四環系抗鬱剤と非常に似ていて、セロトニンとノルアドレナリンの両方に作用します。SSRIで見られる嘔吐や下痢のような副作用を抑える効果もあります。また、副作用としては、強い鎮静が見られることがあるようです。