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男性型脱毛と女性型脱毛の違いと対処法

■原因も脱毛の仕方も違う!男性型脱毛と女性型脱毛の違い

男性型脱毛症と女性型脱毛症は原因や脱毛の仕方、治療法などが異なります。

男性型脱毛症は男性ホルモンであるテストステロンがジヒドロテストステロンに変化し、毛包に作用し脱毛を促進すると考えられています。脱毛は前頭部や頭頂部に局所的に起こり、最終的に全体に進行することもあります。治療法としてはホルモン剤や血行促進剤、栄養剤などが使用されます。厚生労働省に認可されているプロペシアと呼ばれる内服薬は、テストステロンがジヒドロテストステロンに変化するために必要な酵素を阻害する効能があり男性型脱毛症に対する治療薬として注目されています。

一方で女性型脱毛症は、局所的に脱毛が進行するのではなく頭髪全体が薄くなります。髪の毛の分け目が目立つようになった、明らかに地肌が見える、風呂上りなどに頭皮が目立つという理由で気付かれることが多いです。女性型脱毛症にも男性ホルモンが関与する可能性が指摘されていますが、全ての例に当てはまるわけではなく男性型脱毛症に比べると男性ホルモンとの関連は少ないと考えられています。女性型脱毛症の原因としては、血流障害や老化による動脈硬化の進行、ストレス、栄養不足、肥満、過度のヘアケア、出産、ピルなどが挙げられます。毛には生え変わるためのサイクル(毛周期)があり、成長期、退行期、休止期を繰り返します。そのサイクルが正常だと脱毛症は見られませんが、休止期が増加すると脱毛症を引き起こします。脱毛症の約3か月前に大きな病気やストレス、具体的には手術、急激な体重減少、貧血、出産、栄養不足、薬剤の開始などがあると正常であれば約10%の休止期が30%まで増加し、弱い力で髪を引っ張っただけでも大量に抜けます。このようなストレスの中で、取り除けるような原因、例えば過度なダイエットや貧血であれば改善するように治療します。出産後の脱毛であればホルモンバランスが整い、時間が経過すれば改善することも多く、ピルなどの薬剤が原因であれば中止すれば脱毛は認めなくなることもあります。このように女性型脱毛症では、男性型脱毛症と違ってホルモンだけではなく、原因が明らかなものや生活習慣の改善によって改善するものが含まれています。治療薬としては血流改善薬や栄養剤などが使用され、バランスの良い食生活、十分な睡眠と適度な運動、適切な体重など生活習慣の指導も行われます。また、男性型脱毛に使用できるプロペシアは女性型脱毛には使用できません。

■市販の育毛剤は効果がない?

男性型脱毛症は日本人男性の約30%に起こり、500-1000万人が治療を求めているとも言われています。そのため育毛に関する商品は多数販売され、その中には効果が疑わしいものも含まれています。育毛剤は全く効果がないと言うわけではありませんが、男性型脱毛症に対する治療薬として厚生労働省に医薬品として認可されているプロペシアとミノキシジルほどは効果を期待できないと言えます。

まず男性型脱毛症がなぜ起こるかを知っておくべきです。男性型脱毛症には男性ホルモンが大きく関わると言われており、テストステロンがジヒドロテストステロンに変換され、それが毛根に作用し髪の毛を細くし、最終的には脱毛を起こすと考えられています。髪の毛にはヘアサイクルといって、成長期、退行期、休止期を繰り返して生え変わるようになっています。しかしこのサイクルが乱れると薄毛、脱毛となります。ジヒドロテストステロンは、成長期の毛髪を退行期や休止期に移行させてしまうので髪の毛が抜けやすくなると言われています。男性ホルモンに加えて、生活習慣の乱れ、ストレス、血流障害、頭皮の柔軟性の低下、過度のヘアケアなどにより脱毛が進行することが分かっています。

男性型脱毛治療として知られているプロペシアはジヒドロテストステロンの産生を抑制するため、長期間内服することによって約60%で効果が得られると言われています。またミノキシジルも男性型脱毛症に対する治療薬として認められ、血管拡張作用による頭皮環境の改善効果があり「リアップ」として販売されています。

このように医薬品として認められている製品は効果も期待されますが、副作用が起こることもあります。それに対し、医薬部外品として販売されている育毛剤は効果を医薬品ほど期待できないですが、副作用も少ない可能性があります。市販の育毛剤やインターネットを通して販売されている育毛剤、また育毛促進シャンプーなどは、時に広告に力が入れられ、まるで髪の毛がすぐに生えてくるような印象を与えるものもあります。しかし、医薬品のプロペシアですら少なくとも3か月以上は内服しないと効果が出ないとも言われており長期的に根気よく治療を続けて徐々に改善していくのが脱毛治療というものです。

薄毛治療として大切なことは、効果を期待できる治療薬を使用し、それに併せて頭皮環境を整え、生活習慣も改善し総合的に体質改善をすることです。そのためにも信頼できる育毛剤を選ぶようにしたいものです。

■厚生労働省でも認可されているプロペシアとは

世の中で育毛剤と言われているものには、男性ホルモンを抑制するもの、血管拡張を促して血流改善を促進するもの、栄養剤などがあります。実際に効果が確認されているものから、使用しないよりは少し良い程度の効果のものまで様々です。今回は厚生労働省でも認可されているプロペシアについて紹介します。

プロペシアはアメリカの食品医薬品局で認可され1998年から処方が開始され、すでに世界60か国以上で販売されています。プロペシアは男性型脱毛症に適応がある経口育毛剤で、日本でも2005年から販売されています。プロペシアは、フィナステリドという成分を含んでおり男性ホルモンに作用し男性型脱毛症を改善する効果があると言われています。男性ホルモンであるテストステロンは5α還元酵素によってジヒドロテストステロンに変化し、毛包に働きかけ成長期の毛髪を休止期、退行期に移行させます。毛髪には成長期、退行期、休止期という毛周期があり、健常であればこのサイクルを繰り返して毛が生え変わります。しかしジヒドロテストステロンが成長期から休止期、退行期に移行させてしまうことで、正常な毛周期を保てずに毛が細くなり、抜けやすくなります。プロペシアの主成分であるフィナステリドは、テストステロンからジヒドロテストステロンに変換する酵素(5α還元酵素)を阻害することによって結果的にジヒドロテストステロンの生成を抑制します。この効果により毛髪にこしが出たり、抜けにくい強い毛髪を作れるようになると言われています。実際に日本国内で使用した臨床試験の結果によると、プロペシア1mgの1年間内服で58%、2年間で68%、3年間で78%の改善効果が認められました。このデータは心身ともに健康な20歳以上50歳以下の男性型脱毛症の方を対象にしているので、50歳代、60歳代の方には効果が落ちる可能性があります。

プロペシアを内服する場合には、少なくとも半年以上は継続する必要があります。途中で中止してしまうと毛髪の状態は元に戻り、脱毛症は進行します。

プロペシアの副作用としては、性欲減退や勃起機能不全などが報告されていますが確率は約1%なので過度に心配するのは良くありません。その他の重大な副作用としては肝機能障害や過敏症などが挙げられますが、内服後に異常を感じたらすぐに病院に行くようにしましょう。

プロペシアは男性ホルモンに作用するので、女性型脱毛症や円形脱毛症などの脱毛症には効果が期待できないため適応がありません。しかし、男性型脱毛症の場合には今回紹介したプロペシアが有効な治療法と考えられます。

 

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