身体の機能を高めて「冷え性」を撃退しよう

■身体の機能を高めて「冷え性」を撃退しよう

「冷え性」とは、実際の暑さ寒さに関わらず、常に手足などが冷えているような自覚症状がある場合を言います。 そもそも、夏場冬場で気温が30度以上も違うにもかかわらず、人間が体温を一定に保っていられるのはなぜでしょうか。この体温調整は、主に3つの仕組みが働くことによって行われています。 まず、皮膚で「寒さ」を感じ、その情報が脳へ送られます。つづいて、脳の視床下部からホルモンや自律神経を通して指令が送られます。その指令を受けた全身の器官が、熱を逃がさないような反応をしたり、熱を生産することで、恒常性をもつのです。

常時手足の冷えを感じるという「冷え性」は、この症状が出ると、身体はさまざまな影響を受けることになります。体温が1度下がれば免疫力も低下。約60パーセントになるともいわれ、風邪をひきやすくなったり、炎症を起こしたりすることになります。また、血行が悪くなることで卵巣機能も低下し、月経不順になったり、月経痛が出たりすることも。妊娠しにくくなることもあります。食べ物を消化するための酵素の働きも低下し、内臓の機能そのものが低下したり、代謝の悪さからむくんだり、やせにくくなったりするのです。

実際、皮膚の血管が収縮することで熱を逃がさないようにしたり、カラダの中に蓄えられた糖質や脂肪が燃やされて熱が作られることになります。その熱で温められた血液が全身を循環することで、手足の先まで温まるというわけです。ところが、この3つの仕組みがうまく機能しないようになることがあります。すると、上記のような「冷え性」の症状が出ることになるのです。

■寒さに対する身体の反応

まず、皮膚で「寒さ」を感じられなくなる場合。これは、冷房や暖房が強い室内と屋外を行き来することで、センサーが混乱することなどが原因になります。自分の身体に合わない下着や靴を身に着けることで、皮膚感覚が鈍り、センサーが不調をきたすこともあります。 また、視床下部に異常をきたした場合。視床下部はもともと、身体の恒常性を保つために重要な部分です。自律神経のバランスを保ったり、睡眠や食欲などをコントロールしたり。女性ホルモンの分泌などにも大きな役割を果しています。これが、ストレスや自律神経失調症、月経異常、更年期、出産などで影響を受けることで、体温調整に関わる部分も影響を受け、冷え性の原因となるのです。

■ストレスが及ぼす冷え性への影響

最後に、身体の器官がうまく機能しない場合。血液は、熱を運ぶための大切な宅配ルートです。そのルートが、貧血や低血圧、長時間のたち仕事によるうっ血などによって阻害されると、熱をうまく運ぶことができなくなります。動脈硬化などによって冷え性が引き起こされるのもそのためです。

また筋肉も、熱を効率的に生産するために重要な要素です。そのため、男性に比して筋肉量の少ない女性に「冷え性」が多くなると考えられています。短めのスカートなどで身体を冷やしやすいファッションをしたり、年齢や環境によって変動しやすい女性ホルモンが視床下部に影響を及ぼすこともその原因として挙げられます。 深呼吸や食生活によって血液の流れをよくし、運動をすることで熱の生産力を高め、ストレスをできるだけその場で解消していくことで、この3つの仕組みがうまく機能するように心がけていきましょう。

■冷え性の改善「食事編」

「冷え性」を改善するためには、生活習慣と食習慣を改善しなくてはなりません。まず、冬にとれる野菜、寒い地方でとれる野菜など、身体を温める食べ物を積極的にとることです。土の中でできる野菜や発酵食品なども同じ働きをもちます。糖質を燃やし、身体の熱を生み出す効果があるのはビタミンB1。豚肉、マグロ、卵、ゴマ、ほうれん草、レバー、イワシ、焼き海苔などに多く含まれています。また、血液をサラサラにして血行をよくするビタミンEは、熱の伝わる効率を高めます。多く含まれる食品は、ワシ、カボチャ、ほうれん草、タラコなど。この反対に、夏にとれる野菜、暑い地方でとれる野菜、加工食品、ファストフード、精白した食べ物は、身体を冷やしてしまいます。冷たい飲み物なども控えることが大事です。

■冷え性の改善「生活習慣編」

続いて、生活習慣も見直ししましょう。やや低めの温度の半身浴で身体を温めたり、無理をしない程度の運動を取り入れたり。薄着や素足で内臓を冷やすこともさけましょう。足の裏は特に身体の冷えに直結します。素足になることをさけ、冷房のきいている場所に入った際はひざ掛けなどで防寒につとめることです。また、筋肉は熱生産に必要なものです。無理なダイエットをすると、筋肉も少なくなりますし、省エネ体質になることで熱をうまく生産しなくなってしまいます。筋肉を作るためには、たんぱく質をとることも大事です。

身体のリズムを一定に保ち、ストレスをためないようにすることで自律神経のバランスをとったり、暑さ寒さを感じる皮膚のセンサーを機能させるためにも身体にあうものを身に着けたり。運動すること以外にも、生活習慣での見直しポイントは多くあります。食生活や生活習慣を改善してもなおひどい「冷え性」に悩まされる場合は、病院などで漢方薬を処方してもらうこともできます。月経痛などをともなう場合も、婦人科を受診してみてください。

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