秋花粉の原因や治療薬ついてベストケンコーが解説します。

秋花粉とは?予防方法と治療薬について|薬剤師コラム|ベストケンコー

2018年の春が過ぎ、夏や秋になってきて花粉症から解放されたと安心していませんか?
それは大きな間違いです!

花粉症といわれるとスギやヒノキなどの春の花粉のイメージが強いかと思いますが、夏から秋にかけて発症する「秋の花粉症」にも注意が必要です。
夏の終わりで秋にかけて気温が下がるので風邪をひきやすい時期ですが、この時期に「鼻水・くしゃみがとまらない」「微熱がある」などの症状が続いた場合は、風邪じゃなくて秋の花粉症の可能性があります。
秋の花粉症ならば、抗アレルギー薬を服用して症状を抑えるのがおススメです。

今回は、そんな秋花粉による花粉症の原因となる植物や症状を抑えるあるいは治療・予防するのにおススメのお薬を紹介していきます。

そもそも花粉症とは?

秋花粉とは?予防方法と治療薬について

日本では4人に1人が花粉症になっているといわれていますが、みなさんは花粉症のことをどのくらい知っているでしょうか?
花粉症は、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。

おもな症状は、つらい鼻水、鼻づまり、くしゃみや目の痒み、涙、充血です。
春であればスギやヒノキなどから飛散される花粉がアレルゲン(アレルギーの原因)となって、それが体内に侵入することでアレルギー反応として花粉症の症状があらわれます。
基本的には春の時期に花粉症になる方が多いですが、日本では一年中何かしらの植物が花粉を飛ばしているので、夏や秋にも大量の花粉が飛散しており花粉症を誘発しています。
そのため、春だけだけでなく秋花粉によって夏の終わりから秋ごろにかけて花粉症に苦しめられている方も多くいます。

それでは、秋花粉はどんな種類の植物がいつから花粉を飛ばしているのか説明していきます。


秋花粉はブタクサ、ヨモギ、カナムグラに注意!

秋花粉とは?予防方法と治療薬について

秋花粉は主に背の低いイネ科やキク科、ブタクサ属などの草花から飛散することが多いです。
春の花粉症の原因であるスギやヒノキは、背の高い木から風に乗って数十キロメートルも離れた場所に花粉を飛ばしますが、秋花粉の原因植物は丈が低く、花粉は数十メートル程度の範囲にしか飛ばしません。
そのため、その植物が生えている場所を避けて生活することでもかなりの確率で秋の花粉症を予防することもできます。
花粉が飛散していない時期にそれらの植物が生えている場所をあらかじめ確認しておき、花粉の飛散時期がきたらそこには近づかないようにするのも秋の花粉症を予防する効果的な方法です。
通常、秋花粉は、毎年8月頃から日本各地で飛び始めるようになり、9月中にピークを迎えて10月まで続くといわれています。

それでは、秋花粉で注意が必要な植物を紹介してきます。

・ブタクサ
ブタクサはキク科の植物で、9月中旬から10月中旬にかけて花粉を飛ばします。
高さ1メートルくらいの植物で非常に繁殖力・環境適応力が高く、道路や空き地、河川敷など全国に広く分布しており、秋花粉の代表的な植物です。
ブタクサの花粉症は、世界3大花粉症の1つといわれています。
もともとブタクサは北アメリカ原産で、アメリカではブタクサの花粉症が最も多いといわれています。

・ヨモギ
ヨモギもキク科の植物で、ブタクサよりも早い8月中旬ごろから花粉を飛ばしはじめて10月中旬ごろまで続きます。
ヨモギは汁物や天ぷらなどの料理でも親しまれ、日本人にはなじみの深い植物です。
繁殖力が強く、平地から高山地帯まで全国どこにでも自生しています。
ブタクサとならんで秋花粉の代表的植物とされています。
アレルギー症状を引き起こす抗原性はブタクサ以上で、秋花粉の飛散量も増加傾向にあるためヨモギ花粉症の患者は増加しています。

・カナムグラ
カナムグラはクワ科の植物で8月中旬~10月中旬にかけて花粉を飛ばします。
道端や荒れ地、林の周辺に生えており、木や電柱などに絡みついている状態で全国に広く自生しています。
秋の花粉症としての頻度はあまり高くはありませんが、アレルギー症状を引き起こす抗原性が強く、カナムグラが原因の秋花粉症は症状がひどくなる傾向があります。


2018年の秋花粉はどのぐらい?秋の花粉症は早めの予防がおススメ?

秋花粉とは?予防方法と治療薬について

春の花粉症に比べて秋の花粉症は軽視されがちなため、秋花粉の飛散量を予想する公機関の発表は基本的にはありません。
しかし、2018年の春の花粉症シーズンの花粉飛散量は2017年の3~4倍近くに増えたとのことですので、2018年の秋花粉飛散量も大幅に増えてもおかしくありません。

花粉症は早めのお薬の服用により大幅に症状を軽減する予防効果が期待できるため、早めの服用が推奨されています。
秋の花粉症も同様、症状の発症を予防するための早めの服用がおススメです。

それでは、秋の花粉症の治療や予防におススメのお薬を紹介していきます。


おススメの秋の花粉症治療薬

秋花粉とは?予防方法と治療薬について

フェキソフェナジン(先発品名アレグラ)
フェキソフェナジンを含有するお薬
アレグラ180mg
アレグラ30mg
アレグラジェネリック180mg
フェクシー120mg
テルファスト60mg

フェキソフェナジンは花粉症の治療薬として有名なため、ご存知な方もいるのではないでしょうか?
アレグラは、抗ヒスタミン薬といわれる種類のお薬です。
抗ヒスタミン薬は、古い第1世代の抗ヒスタミン薬と新しい第2世代の抗ヒスタミン薬があります。
アレグラは第2世代の抗ヒスタミン薬で、比較的新しく副作用が少なく効果が強力なのが特徴です。
有効成分であるフェキソフェナジンは、眠気などの副作用を起こさずに秋花粉による花粉症のくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状を改善することができます。
個人輸入を利用して購入するのであれば、日本では販売されていない180mgタイプの強力なアレグラも購入することができます。

ロラタジン(先発品名クラリチン)
ロラタジンを含有するお薬
ローファスト10mg
ロラクリア

ロラタジンもフェキソフェナジンと同様に第2世代の抗ヒスタミン薬といわれるお薬です。
アレルギー症状を抑える効果が強力なため、秋花粉などの花粉症症状を抑えるためだでなく、蕁麻疹・皮膚湿疹にも使用されています。
アメリカでは市販薬としても販売されており、その絶大な抗アレルギー効果によって多くの方に使用されているため、2005年の市販薬総売上高でトップ3にランクインもしました。
日本でも2017年に市販薬として承認され、「クラリチンEX」として販売されています。
眠気もなく、副作用を起こしにくく効果が強力なため、多くの方に愛用されています。
安価に購入を希望するのであれば、市販薬ではなく個人輸入代行サイトを利用するのがおススメです。

デスロラタジン(先発品デザレックス)
デスロラタジンを含有するお薬
エリアス5mg

このデスロラタジンは、上で紹介したクラリチンをさらに強力にするべく、改良を施したお薬です。
デザレックスは日本での販売名で、エリアス(Aerius)は欧州での販売名です。
クラリチンの有効成分ロラタジンのうち、主に抗アレルギー作用をあらわす成分のみを分離したものがデスロラタジンです。
クラリチンは食後に服用しなければいけませんでしたが、デスロラタジンはそのような煩わしさがなく、好きなタイミングで服用することができるようにもなっています。
そのため、効果がクラリチンよりも優れているので現在ではこちらの方が主に秋花粉による花粉症の治療に利用されています。

セチリジン(先発品名ジルテック)
セチリジンを含有するお薬
ジルテック10mg
セチリジン10mg

セチリジンは、1986年に開発されたお薬で、世界100ヵ国以上で承認・販売されており抗アレルギー薬です。
少し古いお薬と感じるかもしれませんが、そのかわり豊富な臨床実績があり、安心・安全に服用することができるのが特徴です。
速く・強く・長く抗ヒスタミン作用をあらわし、1日1回服用するだけで十分に効果を発揮することができます。
秋花粉による花粉症を予防する効果も十分です。
注意点は、眠気の副作用を起こすことがあるので自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事しないようにしてください。

レボセチリジン(先発品名ザイザル)
レボセチリジンを含有するお薬
ザイザル5mg
ザイザルシロップ

レボセチリジンは、上で紹介したセチリジンの抗アレルギー作用の強い成分のみを抽出したお薬です。
ジルテックの半分の量のザイザルを服用するだけでも十分にアレルギー症状を抑えます。
1日1回服用するだけで24時間アレルギー症状によるくしゃみ、鼻水、鼻づまり、眼の痒み・充血、皮膚の痒みなどの秋花粉による花粉症症状を抑えることができます。
シロップタイプのザイザルも販売されており、大人だけでなく生後6ヵ月の小児も服用が可能なお薬です。
注意点はジルテックの時と同様に眠気の副作用を起こすことがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事することはできません。


まとめ

秋花粉とは?予防方法と治療薬について

いかがでしたか?
秋の花粉症を予防するのにおススメのお薬で気になるものはあったでしょうか?

これらのお薬を夏の中頃から服用しつつ、必要であればマスクなどで秋花粉を防ぐことでだいぶ秋花粉症の症状はだいぶ抑えることができるはずです。
2018年の秋は、秋花粉のお薬を飲んでみなさん快適にお過ごしください。



執筆者

薬剤師:白鳥勇磨

フェキソフェナジンを含有するお薬
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