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ノミ・ダニ駆除ガイド


ノミ・マダニってどんな虫?


ノミ・マダニ予防はした方が良いのは分かっているけど…、「なんで必要なの?」、「どれくらいの間予防した方がいいの?」、「そもそもノミ・マダニってどんな虫?」、そんな疑問が尽きないと思います。そんな疑問を解決し、大切なワンちゃん・ネコちゃんをノミ・マダニの脅威から守ってあげましょう!!

・ノミについて
ワンちゃん・ネコちゃんの身体に寄生するノミの多くは、ネコノミ(75~80%)とイヌノミです。ノミは、成虫で2mmほどの大きさしかない非常に小さな虫です。動物の身体を移動しつつ、寄生し、寄生後はすぐに吸血を開始し、48時間以内に産卵を行います。雌ノミは1日で20~50個の卵を産み、一生涯で2000個以上産卵すると言われています。

ノミは、卵からふ化後、幼虫、さなぎ、成虫となります。このライフサイクルは、室内で条件が良いと約3週間で回ることが知られています。動物の身体で見つけることができるのは成虫のノミですが、ノミの成虫を5匹見つけたら、その環境中には卵からさなぎが95匹もいる計算になります。
ワンちゃん・ネコちゃんの背中に黒い小さなものがたくさん見られる場合は、ノミの糞の可能性があるので要注意です。


・マダニについて
ワンちゃん・ネコちゃんに寄生するマダニの種類は日本では10種類以上にも及びます。マダニは草むらに潜んでおり、ターゲットが近くにやってくると、飛び移る事で寄生します。マダニが良く寄生する場所は、耳や足の部分です。マダニの成虫は3mmほどの大きさしかないのですが、吸血後には体重が100倍以上にもなります。
 
血を沢山吸ったマダニの雌は、動物の身体から離れ地上で産卵を行います。ふ化後、幼ダニ・若ダニと成長していく過程で、それぞれのステージの時に動物に寄生し、吸血を行います。
吸血する際、口の部分を深く差し込みます。この口の部分は頑丈に差し込まれているので、無理やりマダニを引き抜くとこの口の部分だけ動物の身体に残り、その後トラブルが引き起こされることもあります。


・殺人ダニについて
2013年1月に国内で初めてマダニ媒介性の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者さんが確認されました。SFTSウイルスも持つマダニに人が咬まれると、発熱、消化器症状(食欲低下・嘔吐・下痢)などの症状が出て、最悪の場合死に至ります。その致死率は6.3~30%と言われ、現在ワクチンなども存在せず、治療法は対症療法のみです。この恐ろしいSFTSウイルスを媒介するマダニは「殺人ダニ」と言われています。
 
元々中国で発見された新種のウイルスですが、日本国内でも、複数のマダニからSFTSウイルスの遺伝子が検出されています。その保有率などは現在調査されていますが、その殺人ダニの中にはワンちゃん・ネコちゃんに寄生するマダニも含まれています。
 
SFTSウイルスに人間が感染しないために、草むらに行く時には露出が少ない服装を心がける事などが必要ですが、動物さんのノミ・マダニ予防をする事もこの殺人ダニから自らの身を守るためにも非常に大切です。


ノミ・マダニに刺された時の症状・トラブル

ノミ・マダニに刺されると、ワンちゃん・ネコちゃんだけがその被害に合うだけではありません。ご家族も同時にその脅威に晒されることになります。ノミ・マダニに刺されると以下のような病気になる可能性があるので、刺された場合は注意して下さい。


・ノミによる病害
ノミが動物の身体に寄生すると、直接その動物の身体に影響がある場合もありますが、様々な病気を媒介することも知られています。直接的な病害としては、大量寄生による貧血を起こしたり、ノミの唾液成分に対してアレルギー反応を示してノミアレルギー性皮膚炎が引き起こされたりします。ノミアレルギー性皮膚炎は、ノミの少数寄生でも症状を示すことがあります。特徴としては腰背部の痒みを示し、痒みが激しい場合は掻いたところに脱毛が認められます。

ノミが媒介する病原体としては、瓜実条虫があります。つまり、「サナダムシ」です。瓜実条虫の幼虫が寄生しているノミが動物さんに寄生し、動物がグルーミングした時にこのノミを食べることで感染します。ワンちゃん・ネコちゃんの症状としては、肛門から虫体が排泄されるときに肛門周囲の痒みを示したり、大量に寄生した場合には下痢をしたりする事もあります。ワンちゃんから排泄された瓜実条虫を人が誤って口にした場合、下痢をすることがあります。特に、ハイハイをするような赤ちゃんでは要注意です。
 
また、人と動物の感染症として、猫ひっかき病があります。バルトネラという細菌が原因の病気で、ネコちゃんには微熱程度の症状しか示しませんが、人には、ノミに咬まれた傷口の発赤・化膿やリンパ節の腫大を示します。


・マダニによる病害
マダニが動物の身体に寄生すると、ノミ同様、直接的な病害と媒介による病害をもたらします。直接的な病害としては、大量寄生による貧血を起こしたり、咬まれたところに皮膚炎が起きたりします。マダニは吸血するとき、鋏角という部分で皮膚を切開し、その部分にギザギザの歯が付いた口下片という部分を刺し込んでいきます。その後、セメント様物質でしっかりと固めることで、振り落とされないようにしています。ですので、咬まれると皮膚にはダメージが残り、その後皮膚炎になったりすることがあります。
 
マダニが媒介する病気として、犬バベシア症や猫ヘモバルトネラ症があります。犬バベシア症は、バベシアという寄生虫が犬の赤血球に寄生することで、赤血球を破壊し、重度の貧血を呈す病気です。貧血による亡くなることもある怖い病気です。以前は西日本で見られる病気でしたが、現在は全国的に見られるものになっています。 猫ヘモプラズマ症は、猫の赤血球に病原体が感染することで、貧血を呈する病気です。詳しい感染経路は分かっていないが、感染経路の一つにマダニによる媒介が言われています。 マダニによる病害は、動物さんだけでなく、人でも認められます。感染症としては、ライム病、野兎病、日本紅斑熱、Q熱などがあります。


ノミ・マダニの予防法

ノミ・マダニの生態や脅威は今までのところで分かって頂けたでしょうか?この小さな虫の大きな脅威から、ワンちゃん・ネコちゃん、そして私たち人間を守るためには何が必要かお伝えしたいと思います。
 
必要なことは、とてもシンプルで「予防薬を正しい方法で定期的に使う事」です。

現在、様々な会社からノミ・マダニ予防薬は出ています。それぞれ特徴がありますが、共通していることは、ノミ・マダニを駆虫するための有効成分が含まれており、その成分はワンちゃん・ネコちゃんの身体にはほとんど影響を及ぼさないということです。有効成分としては、ノミ・マダニの成虫に対する駆虫効果を示す成分とノミの卵に対し殺傷効果を示すとともに、幼虫に対しては成虫への成長を抑制する効果を示します成分があります。両方含まれている場合もありますし、そのどちらか一方のみの場合もあります。その有効成分が、どのような経路で駆虫されるかも、薬によって異なります。薬がノミ・マダニに接触することで効果を発揮するもの、ノミ・マダニが吸血し効果を発揮するものがあります。お薬の形状も様々で、チュアブルタイプのもの、スポットタイプのもの、スプレータイプのものなどがあります。投薬するサイクルも1カ月に1回のもの、3か月に1回のものもあります。特徴は様々ありますが、どの薬も効果的にノミ・マダニが駆除できるようになっています。
 
しかし、ここで注意して頂きたいのが、市販のノミ・マダニ予防薬です。ペットショップやホームセンターで販売されているノミ・マダニ予防の製品は、医薬品ではありません。市販で販売されているノミ・マダニ予防の製品では、100%の予防はできません。1カ月に1回の投薬が必要な医薬品の予防薬と、市販の製品を比較したところ、1カ月後の予防率が医薬品はほぼ100%だったのに対し、市販の製品は約30%しかなかったというデータがあります。確実に予防を行うためには、医薬品を使う必要があります。
 
ノミ・マダニ予防に関して、どういった薬を使うかも大事ですが、その投薬期間も非常に大事です。ノミ・マダニは暖かい時期の虫だから、暖かい時期だけの予防でいいと思っている方がいるようですが、それは間違いです。もちろん寒い時期には活動性は落ちますが、マダニの幼ダニ・若ダニの発生率は秋にピークがありますし、ノミに関しては13℃以上あるとライフサイクルは回ります。つまり、秋の行楽シーズンに山登りなどレジャーに出かけたりするとマダニに寄生される可能性は高くなりますし、ノミに関しては暖房などで家を暖かくしているとノミは寒い時期でも成長するということです。つまり、ノミ・マダニ予防は1年間を通して予防することが大事になります。
 

見つけてから駆除する方法で良いのではないかという意見もあるかもしれません。これも間違いです。マダニは吸血後48時間後のところで病原体を媒介する危険性が高まります。3mmという小さな虫を吸血前に見つけることなど困難ですし、吸血後大きくなったマダニを見つけた時には何かの病気が感染した後かもしれません。ノミに関しては、一度室内に入ると、物凄いスピードで増殖し、室内のあちこちに潜んでいる可能性があります。なので、予防薬を投薬することで、マダニが病原体を媒介する前に駆虫し、ノミが増殖する前に駆除しましょう。
 
ここで、そもそも室内で飼っていて外には全く出さないので、予防する必要はないという方がいるかもしれません。これも間違いです。先ほどもお話ししたようにノミは一度室内に入ると、すごいスピードで増殖します。これを完全に駆除するのはなかなか困難ですし、人が外から持ち込む可能性もあります。また、ベランダや庭に野生動物が入ってきて、そこから寄生する可能性もあります。つまり、ノミ・マダニはどういった経路で入ってくるか分かりません。気付いた時にはすでに寄生していたでは遅いので、しっかりとした予防を行うことが大切です。
 
ノミ・マダニ予防の大切さ分かって頂けたでしょうか?ノミ・マダニは非常に小さな虫ですが、それらがもたらす脅威は大きいものになります。予防するだけで様々な病気から大切なワンちゃん・ネコちゃんを守ってあげることができます。ノミ・マダニ予防は飼い主様の義務です。しっかりと行いましょう。
 

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