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まつ毛の重要性 まつ毛、まつ毛育毛剤

長くボリュームのあるまつ毛は女性にとって憧れです。世間で色々なまつ毛に関するメイク方法やまつ毛を伸ばすための美容液、まつ毛育毛剤の需要が高いことがそれを裏付けています。では、まつ毛とは何のために存在するのでしょうか?その意味や重要性、まつ毛についての基本的な知識についてご説明します。

まつ毛は、強い日射しや汗、ほこりや異物などの外的刺激から目の結膜・角膜を保護するために存在しています。まつ毛の毛根周囲には神経が集中していて、刺激を感じると目が傷つく前に自然にまぶたを閉じる仕組みになっています。目元の皮膚が薄いのは、まぶたが刺激に対して迅速に対応できるためです。しかし、その薄さゆえに、物が当たったり、泣いたり、うつぶせで寝たりすると直ぐに腫れてしまうことがあります。

まつ毛には、身体的な機能の他に、その人特有の顔つき・表情や目元をつくり出すという美容面での役割も担っています。一般的に、まつげの魅力は長さ、太さ、濃さで決まるともいわれています。魅力的な目元をつくり、より印象の良い顔立ちにするため、まつげの育毛が必要とされるわけです。

上まつ毛の平均的な長さは8〜12mm、本数は90〜160本、下まつ毛の平均的な長さは6〜8mm、本数は75〜80本といわれています。(海外データ)当然ながら個人差があり、日本人だと長さも短く、本数も少ない傾向にあります。

他の体毛と同様に、まつ毛も生え変わりますし、毛周期というものがあります。1〜2カ月の成長期ではまつ毛が活発に成長し、その後は細胞分裂がストップして15日の退行期があり、4〜9カ月まつ毛の成長が完全に停止する休止期へと移行します。そして再び成長期でまつ毛が生えてくる、というサイクルを繰り返しています。まつ毛の毛周期は約5〜12カ月とされており、まつ毛ケアや美容液・育毛剤の使用もタイミングに合わせると効果的と考えられます。

1日あたり数本のまつ毛が抜けますが、それぞれのまつ毛が異なる毛周期にあるため、正常な状態であれば、数本抜けても全体のまつ毛の量や見た目の印象に大きな変化はありません。

まつ毛は、まぶたとその裏側の粘膜との境界から生えており、毛根は毛包に包まれて真皮層に存在しています。毛包の中にはまつ毛の毛根以外に、成長を促進する毛母細胞や栄養を与える毛乳頭があります。毛包の数は生まれたときに決まっていて、新しく作られることはありません。

日本人を含むアジア人のまつ毛は、欧米人と比較した場合まつ毛が根元から生えてくる角度(リフトアップ角)とまつ毛の根元と先端の角度(カールアップ角)が小さく、本数が少ないという特徴があります。欧米人のまつ毛がくりんとした印象で、ぱっちりした目に見えるのはこれらの角度が大きく、本数が多いためです。ただし、毛周期は人種による違いはありません。

まつ毛の体毛の一部ですので、毛の色はメラニン色素で決定されています。まつ毛は全身の中で最も色素の多い毛といわれており、加齢によっても白くならないことが多いのです。


まつ毛育毛とは

まつ毛を長く太く育毛するためには、いくつかの予防や対策がありますのでご紹介します。

①まつ毛育毛剤の使用

医学的にまつ毛育毛効果が認められた成分ビマトプロストが配合されたまつ毛育毛剤は、まつ毛を長く、太く、濃くさせる作用があります。ルミガン、ケアプロスト、ラティース、グラッシュビスタなど製品名は異なりますが、まつ毛育毛剤には全て有効成分ビマトプロストが配合されています。期待される効果や副作用については別項で詳しくご説明します。まつ毛育毛という点に限っては、直接的に関与する最適な方法であると考えられます。

②まつ毛美容液の使用

育毛効果はありませんが、まつ毛を強く太く健康に保ち、ハリやコシを出すためにまつ毛美容液は有効です。中にはまつ毛の毛周期を早めて退行期前の抜け毛を防ぐ作用がある製品もあります。メイク時のまつ毛へのダメージを緩和する効果も期待できます。メーカー推奨の使用方法を守って正しく使用してください。

代表的なまつ毛美容液の成分としては次のようなものが挙げられます。

  • オタネニンジンエキス:保湿や血行促進に効果的
  • ワイルドラッシュ:まつげ専用保護成分
  • アセチルデカペプチド-3:毛の成長をサポート

③紫外線ダメージを防ぐ

お肌や髪にダメージを与える紫外線の影響はまつ毛にもおよびます。まつ毛の構造上、一番外側にあるキューティクルが紫外線のダメージを受け続けると、たんぱく質が変性して空洞がでで、乾燥したりはがれたりします。キューティクルが傷ついてまつ毛からはがれてしまうと、まつ毛が切れる、細くなるといったことが起こってしまいます。健康的でツヤのあるまつ毛にするためには、まつ毛美容液などでコーティングして栄養を与え保護する、日焼け止めなどで目元の紫外線対策をしっかりと行う、紫外線吸収効果のあるマスカラを使用するなどの対策をとりましょう。

④目元のスキンケアに気を付ける

まつ毛の育毛のためには抜け毛を防ぐことも大切です。そのためには目元のスキンケア、特にアイメイクの落とし方に気を付けましょう。アイメイクは他の部位よりも濃くなることが多いく、ウォータープルーフの化粧品を使用することも多いため、通常のクレンジングでは落ちにくくなっています。アイメイクを落とす際には専用リムーバーを使用して、刺激を与えないよう優しくケアしましょう。ゴシゴシと力を入れて擦らずに、メイクが浮いてくるまで待ってから落とすことを推奨します。アイメイクを落とし終えたらきれいに洗い流して、目元の清潔を保つことを忘れないようにしてください。

⑤育毛に効果的な栄養素の摂取

育毛に効果的な栄養素はまつ毛のみに作用するわけではありませんが、まつ毛も体毛に含まれますので、育毛効果の期待できる成分はまつ毛の育毛にもつながると考えられます。

育毛効果が期待される成分の代表例を挙げておきます。

  • L-シスチン:含有されている硫黄は、皮膚や爪、体毛の主成分たんぱく質をつくる重要な成分です。牛肉、羊肉、牛乳、鮭などに多く含まれています。
  • ビオチン:アミノ酸や脂質の分解・代謝をサポートする作用のある成分です。不足すると、アミノ酸からたんぱく質がつくられにくい状態になり、体毛や皮膚に悪影響を及ぼします。魚介類、ヨーグルト、卵、大豆などに多く含まれています。
  • 亜鉛:重要なミネラル成分で、たんぱく質の合成や、酵素の成分として代謝を助け、体毛の生え変わりを促進する作用があります。また抜け毛を予防する効果も期待できます。牡蠣、カニ、牛乳、納豆などに多く含まれます。ミネラルの中でも不足しがちな成分ですので、積極的に摂取するよう心がけましょう。
  • メチオニン:体毛の主成分たんぱく質の大半を占めているのがケラチンです。18種類のアミノ酸から構成されるケラチンの成分として上記のシスチンが大きな割合を占めており、シスチンの原料となるのがメチオニンです。必須アミノ酸のひとつで、食事から摂取することが必要です。牛肉、鶏肉、羊肉、まぐろ、かつお、牛乳、チーズ、豆腐などに多く含まれます。
  • ポリアミン:新陳代謝の正常化という役割があり、不足すると細胞の老化が進んでしまいます。鶏肉、大豆発酵食品、チーズ、きのこ類などに多く含まれています。

⑥育毛サプリメントの摂取

育毛サプリメントは主に毛髪用としてよく知られていますが、細菌ではまつ毛専用のものも販売されています。育毛に効果的とされるL-シスチン、ビオチン、亜鉛などの成分が配合されており、健康的なまつ毛の維持だけでなく、育毛効果をサポートする役割も期待できます。敏感肌で外用薬(まつ毛育毛剤やまつ毛美容液)が使えないという方におすすめです。食事では補いきれない栄養素も効率的に摂取することが可能です。


ルミガンの有効成分ビマトプロストの効果

ルミガンは本来、緑内障という目の病気の点眼治療薬でした。しかし、主成分であるビマトプロストにまつ毛育毛効果という特殊な作用が認められ、現在ではまつ毛育毛剤としても多く使用されています。アメリカFDAでの認可に続き、日本においてもまつ毛育毛剤として医療用医薬品の認可がおりました。

育毛効果の具体的な内容として、臨床試験での結果をお示しします。まつ毛の全般的な際立ち度の改善度(目のぱっちり具合)が、ルミガン使用後1ヶ月で使用していない人の2倍以上、4ヶ月後では4倍以上にまでなりました。また、ルミガン使用4ヶ月で上まつ毛の長さは約1.5mmも伸び、豊かさ(太さ)は約3.5倍、濃さは20%弱も増加したことが報告されています。

ビマトプロストはまつ毛の毛包を刺激し、まつ毛の生え変わりの周期(毛周期における成長期)を延長して、メラニンの生成を活性化することで、上まつ毛の成長を促進する作用があります。臨床試験からもわかるように、継続的にある程度の期間にわたって使用することで、通常のまつ毛の成長よりも短期間で長く濃いまつ毛へと育毛することが可能になります。また、まつ毛エクステンションやつけまつ毛、ビューラーなどでダメージを受けたまつ毛の回復や、抗がん剤治療によって失われたまつ毛の育成や修復にもビマトプロストは効果的です。

使用開始から1ヶ月でまつ毛の変化を実感し始める方が現れ、2ヶ月目にはほとんどの方が効果を実感されるようになります。4ヶ月目に最大効果に達しますので、その後は長く、太く、濃くなった上まつ毛を維持するようにご使用を続けることをおすすめします。継続的な使用で効果が実感できますが,使用中止後はおよそ1ヶ月で元の状態に戻ります。使用前よりもまつ毛が減ってしまうということはありません。

ルミガンの見た目は点眼薬ですが,決して目の中に入れないように気を付けてください。アプリケーター(まつ毛専用ブラシ)や極細のメイク用の筆などに,ルミガンを1滴落として、上まぶたの際(上まつ毛の付け根)に沿ってアイラインをひくように,目頭から目尻に向かって塗ります. 下まつ毛にも同様の効果が認められているとの報告もありますが、ルミガンの使用は上まつ毛にのみ推奨されていますので、ビマトプロストの下まつ毛への効果は定かではありません。


ルミガンの副作用

まつげに使用する薬ですので、副作用も目の症状が大多数となります。結膜充血、眼脂(めやに)、ドライアイ、角膜炎、眼瞼紅斑(まぶたが赤くなる)、まぶたや眼のかゆみなどが挙げられます。軽症であれば使用中止で自然に良くなりますが、症状が続く場合には専門医の診察を受けるようにしましょう。

ごく稀ですが、重大な副作用に虹彩色素異常と眼瞼溝深化があります。 前者はメラニンの増加によって瞳の色が変わってしまう(通常は濃く変色する)ことで、後者はまぶたが少し落ちくぼむような症状です。眼瞼溝深化は二重まぶたになる、あるいはまぶたがくっきりすると捉える方が多いようで、あまり副作用として認識されていないようです。

他にも、眼瞼色素沈着といって、薬を塗った場所や目の周りが黒ずんで色素沈着を起こすことがあります。実際使用している方々はこの副作用を一番実感されているようです。このような症状が認められた場合、ご自身で気にされている場合には、眼科などで専門医にご相談ください。眼瞼色素沈着は薬の使用中止後に消失したり薄くなったりしますので、自己判断で使用の中止と再開を決めているケースも多いようです。

ルミガンを塗る場所がすこしはみ出してしまったりすると、目の周辺の産毛にも育毛効果が及び多毛が認められることがあります。

また、敏感肌の方はルミガンの塗布により赤みやかぶれなど肌アレルギーが起こる可能性が高くなりますのでお気を付けください。

薬の使用直後は一時的に眼が霞むことがあります。症状が回復するまでは車の運転、機械の操作などを行わないようにしてください。

水晶体のない方、眼内レンズを挿入されている方、虹彩炎やぶどう膜炎などの眼内炎のある方、硝子体手術などの内眼手術を受けたことのある方は慎重にご使用ください。囊胞様黄斑浮腫を含む黄斑浮腫およびそれに伴う視力低下を起こすリスクがあります。

ヘルペスウィルスに罹っている方あるいは過去に罹ったことにある方もご使用にはご注意ください。

ご高齢者は生理機能が低下しているため、ご注意の上でご使用ください。妊婦の方もしくは妊娠の可能性がある方、授乳中の方,小さいお子様に対する安全性は確立されておりませんので、ご使用にならないことをおすすめします。