ラシックス(フロセミド)の輸入禁止についてその背景と詳細を薬剤師が解説!代替商品もご紹介

ラシックス(フロセミド)が輸入禁止!?代わりになる薬は?

厚生労働省は、2017年11月15日、いままでむくみ取りとして多くの方が利用していた ラシックス(フロセミド)の個人輸入を禁止することに決定しました。 2018年には規制の実施を開始する予定と発表されており、今後は個人輸入を利用してのラシックス(フロセミド)購入ができなくなります。

規制の背景には、スマートドラッグ問題があります。 スマートドラッグは、服用すると「頭が冴えて集中力が上がる」「記憶力が高まる」などの効果がうたわれ、てんかん、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、意識障害などの薬やサプリメントとして販売・購入されています。

厚生労働省は、スマートドラッグが本来の効果から外れた使用方法であるとして、依存性や乱用により健康被害が出るおそれが高いと判断し、あえなく規制対象にしました。

しかし実際ラシックス(フロセミド)には依存症や乱用性がなく、スマートドラッグとして規制されるような集中力アップなどの効果がないので危険性は皆無といえます。しかし、ラシックス(フロセミド)は今回この規制に巻き込まれてしまったのです。

ラシックス(フロセミド)とは?


ラシックス(フロセミド)は、現在のサノフィ社によって開発された利尿剤です。ループ利尿薬といわれる薬の1つで、有効成分にフロセミドを含有しています。

服用することで身体の中の余分な水分を腎臓でろ過し、尿として排出する作用があります。その強い効果からアメリカ、カナダなどを含め世界約110ヵ国で販売されています。 ラシックス(フロセミド)は、その強い利尿作用から浮腫(むくみ)改善や血圧低下の目的で投与されています。

安全性が高く、日本で承認されているラシックス(フロセミド)の服用できる用量の幅が1日10~80mgと広いため個人輸入の方も安心して服用することができました。

ラシックス(フロセミド)は、ダイエット、飲み会後の顔のむくみ、立ち仕事による下半身のむくみとりとして、一般の方だけでなく芸能人やモデルの方にも愛用者がいました。

今後、ラシックス(フロセミド)の個人輸入はどうなるか?


個人輸入を長くから利用されている方は記憶に新しいかもしれませんが、2016年にデパスが向精神薬に指定され、個人輸入で購入することが禁止になりました。それまでデパスは、一般薬として個人輸入に規制がなく多くの方が購入することができました。しかし、デパスが向精神薬に指定されたことにより個人輸入することが全面的に禁止になったのです。

向精神薬は、「麻薬及び向精神薬取締法」の規定により、医師から処方された本人が携帯して入国する場合を除いて、一般の個人が輸入することが禁止されています。違反した場合には処罰される場合もあります。

デパスはいままで一般薬として個人で使用する範囲(約1~2ヵ月分)であれば輸入が許可されていたのですが、向精神薬に指定されたことにより個人輸入が違法になってしまったのです。

今回のラシックス(フロセミド)の個人輸入規制は、この向精神薬に指定されて規制されるものではなく、「指定薬物」に規定されることによって輸入が全面禁止になるとされています。

指定薬物とは?


医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法あるいは薬機法)では中枢神経系の興奮若しくは抑制又は幻覚の作用を有する蓋然性が高く、かつ、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれがあるものとされています。現在では1,400種類以上の物質が指定薬物に指定されています。

指定薬物及びこの成分を有する物は、薬機法において、疾病の診断、治療又は予防の用途及び人の身体に対する危害の発生を伴うおそれがない用途以外の用途に供するための製造、輸入、販売、授与、所持、購入又は販売若しくは授与の目的で貯蔵、若しくは陳列は禁止されており、これに違反すると3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金が科せられます。

不正にこの指定薬物を輸入してしまうと、関税法に基づき10年以下の懲役若しくは3,000万円以下の罰金が科せられることもあります。

ラシックス(フロセミド)は、この中枢神経の興奮や幻覚作用を持ち合わせていないにもかかわらず指定薬物に指定されてしまい、個人輸入を全面禁止にする方向で厚労省が現在調整を進めています。

今後ラシックス(フロセミド)を手に入れる場合は?


指定薬物に指定されてしまえば、ラシックス(フロセミド)を個人輸入を利用して海外から購入することができなくなります。また、ラシックス(フロセミド)は世界約110ヵ国で販売されていますが、海外で医師から処方をうけて購入したラシックス(フロセミド)以外を日本に持ち込むことも禁止されます。そのため、基本的にラシックス(フロセミド)を手に入れる方法は、日本国内の病院での処方となります。

日本でラシックス(フロセミド)は、高血圧、心性浮腫、腎性浮腫、肝性浮腫、月経前緊張症(PMS)、尿路結石排出促進の症状に対して病院から処方されます。ラシックス(フロセミド)を処方してもらうには、病院に受診・診察を受けて診断される必要があります。 むくみ解消やダイエットの目的でラシックス(フロセミド)を処方してもらうことはできません。 手に入れるコストも個人輸入で購入するより高くなってしまいます。

日本でラシックス(フロセミド)を1日1錠1ヵ月分の30錠を処方してもらうのにかかるコストは、

病院での診察・処方料:
3,500~4,500円

ラシックスの価格:
1錠14円☓30錠=420円

合計で3,920~4,920円かかります。

保険が適用されて3割負担なら約1,200~1,500円になりますが、ダイエットや顔や下半身など身体の美容のためのむくみ解消には保険適用にすることが難しく、全額自己負担になってしまうでしょう。

ラシックス(フロセミド)の代わりはあるの?


ラシックス(フロセミド)の代わりになる医薬品はあります。医薬品の個人輸入代行サイトには、ダイエットやむくみ解消薬としてラシックス(フロセミド)の代わりになる医薬品が他にもたくさんあるんです。

ラシックス(フロセミド)はループ利尿剤といわれる医薬品です。同じ系統のループ利尿剤だとルプラック(トラセミド)が購入可能です。

同類の利尿剤以外では、 ヒドロクロロチアジドアルダクトン(スピロノラクトン)などをダイエットやむくみ解消薬として服用できます。

これら以外にもプナルバナやシストーンなどのサプリメントも取り扱っています。

ルプラック(トラセミド)とは?

ルプラック(トラセミド)の有効成分トラセミドは、クリスチャン社(ベルギー)によって開発されました。1987年にベルギーで初めて承認されて以来、浮腫及び高血圧の治療薬としてドイツ、アメリカ、イギリスなど世界27ヵ国で承認されています。ルプラック(トラセミド)は日本でも承認されており、田辺三菱製薬が製造・販売しています。

ルプラック(トラセミド)は、今回の個人輸入が禁止されるラシックス(フロセミド)と比較して、効果の作用時間が長く、利尿作用も約10~30倍、むくみに対しても約10倍強力です。

ラシックス(フロセミド)の抗むくみ作用の副作用として、利尿作用に伴って体内のカリウムも一緒に排出してしまい低カリウム血症を起こしやすいといわれています。低カリウム血症は、ある一定以上血液中からカリウムが喪失してしまうと発症します。症状として、多尿、高血圧、身体のだるさ、筋力低下、便秘などです。

ところがルプラック(トラセミド)は、抗アルドステロンといわれる作用を有しており、排出される尿中からカリウムを体内に再吸収することができます。そのため、他のループ利尿剤にみられる副作用の低カリウム血症を防止することができます。

日本で承認されているルプラック(トラセミド)の用法は、1日1回4~8mgを服用します。海外では通常のむくみ・高血圧であれば1日1回10~20mgまで、腎性浮腫・腎不全であれば200mgまで服用することがあります。

むくみ解消による利尿作用が強いため、寝る前に服用すると尿意が睡眠の妨げになるので日中に服用することが推奨されているほどです。

ルプラック(トラセミド)を手に入れるには個人輸入がお勧め!


ルプラック(トラセミド)は、日本の病院から処方してもらうこともできますが、購入するのであれば個人輸入がお勧めです。

ルプラック(トラセミド)もラシックス(フロセミド)同様、ダイエットや美容目的のむくみ解消のためには処方してもらうことが難しく、病院で疾病だと診断されなければ保険適用されず全額自己負担になったり、一度に大量購入ができないからです。また、個人輸入代行サイトではルプラック(トラセミド)のジェネリック医薬品を取り扱っており、購入するコストを安く抑えることができます。

ルプラック(トラセミド)のジェネリック医薬品として、 トールダイトールという薬剤が販売されています。

日本で処方されるルプラック(トラセミド)は、有効成分トラセミドを最大8mg配合しており1錠37円です。病院で処方してもらう場合、診察料・処方料約3,500~4,500円を含めて1ヵ月分の30錠だと4,610~5,610円かかります。

トールやダイトールは有効成分トラセミドを10~20mgの高用量配合しており、1錠40~80円で販売されています。1錠当たりの単価はルプラック(トラセミド)の方が安く感じるかもしれません。しかし、1錠8mg配合のルプラックと1錠20mg配合のダイトールでは、ダイトールの方がトラセミド1mg当たりの単価が安くお得です。

他のダイエット・むくみ解消薬は?


ラシックス(フロセミド)やルプラック(トラセミド)などのループ利尿薬以外にも、個人輸入サイトではダイエット・むくみ解消薬が販売されています。

ヒドロクロロチアジドやスピロノラクトン(アルダクトン)などのラシックス(フロセミド)などとは異なる作用機序の利尿剤や、プナルバナやシストーンなどのインドの伝統医学アーユルヴェーダ医学を利用した天然成分由来のサプリメントです。

ヒドロクロロチアジドは、チアジド系といわれる利尿薬です。チアジド系利尿薬はラシックス(フロセミド)などのループ利尿薬と比較して利尿作用は弱いといわれています。

しかし、作用時間が15~20時間程度効果が持続するので日本ではむくみを伴う高血圧症などの治療の場合には、ループ利尿薬ではなく長時間作用型のチアジド利尿剤を処方する医師もたくさんいます。

スピロノラクトン(アルダクトン)は、カリウム保持性利尿薬です。ループ利尿薬を服用して多くの方にみられる副作用には、尿と一緒に体内のカリウムが大量に失われる低カリウム血症があります。低カリウム血症は、重篤な場合死に至ることもあります。

しかし、スピロノラクトン(アルダクトン)はカリウム保持性利尿薬として体内からカリウムを失わずに済むので、低カリウム血症になることなくむくみを解消することができます。

効果はループ利尿薬にくらべて弱いですが、副作用を起こすことがなく安全性が高いです。さらに、カリウム保持性利尿薬は腎臓だけでなく血管や中枢神経にも作用し、糖尿病やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病の方の高血圧にも広く利用されています。

プナルバナやシストーンは、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダを応用したサプリメントです。 アーユルヴェーダは、植物や動物など天然生物由来の生薬を組み合わせて利尿作用や脂肪燃焼などの作用をあらわします。

アーユルヴェーダの生薬は現代の科学でも作用機序が解明されているものが多く、プナルバナやシストーンもそんな生薬を利用しています。

天然成分由来であるため安全性が高く、副作用を起こすことなくダイエットやむくみを解消することができます。

むくみ解消では利尿剤だけでなく、カリウムの補充も!


ダイエットやむくみ解消薬として利尿剤を服用すると、多かれ少なかれ体内から水分と一緒にカリウムが排出されてしまいます。体内のカリウム不足はむくみの原因にもなります。そのため、利尿剤を服用するときはカリウムのサプリメントなどと一緒に服用することが推奨されています。

カリウムのサプリメントだけでなく、個人輸入サイトにはダイエット効果の底上げが期待できるサプリメントとして「ザントレックスブラック」を利尿剤と併用することも推奨されています。

ザントレックスブラックは、身体の代謝を高め、食欲を抑えながらもカリウムなどの重要な栄養素も配合しているので、利尿剤と併用することでダイエットやむくみを解消します。

ダイエット・むくみ解消としてラシックス(フロセミド)を使用している方は、ルプラック(トラセミド)や、トール、ダイトール、スピロノラクトン(アルダクトン)などの利尿剤に切り替えを検討するとともに、ザントレックスブラックの併用も検討するようにしてください。


原稿作成:薬剤師 白鳥勇磨

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