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あがり症編・お薬ガイド


あがり症とは

 あがり症とは、何か人前で発表する時や、試験の時、面接や試験の時など大勢での人前で自分に注目が集まる場面などで現れる症状です。あがり症が現れる場面として、8割以上の人は人前での発表が最も緊張するというアンケート結果が出ています。 他にも初対面の人に会うときに緊張したりする場合もあります。しかし、発表前や試験前など誰でも緊張してしまい、心拍数が早くなったり、赤面したりというのは誰にでも起こりうる自然で当たり前のことです。

 あがり症の特徴は、「過剰に」緊張しすぎてしまうことです。緊張しすぎることで、うまく自分を表現できないので、人前に出ることが嫌になってしまい、他の人とのコミュニケーションを避けるようになってしまいます。そうすると自分の殻に閉じこもり、 社会に適応できなくなるといった悪循環を生んでしまいます。そして、さらにあがり症で厄介なのは、自分があがり症であると自覚してしまっていることです。あがり症だと自覚してしまっているので、少人数の前の発表など緊張しなくていい場面でも緊張しやすくなってしまい、 また失敗してしまうのではないか、また人に見られるといった過去の経験から、緊張する前から不安に押しつぶされそうになってしまうこともあります。

 1回の失敗や過去の経験からあがり症になってしまうこともあるので、誰にでも身近に起こりうる症状ですが、精神障害でもなく、病気でもありません。小さい頃はあがり症であっても、緊張しているという自覚があまりないため、成長していく周囲の環境などが要因となって、 あがり症になってしまうと考えられます。あがり症の人の多くは、他人の目を気にしてしまいがちです。自分がどんな風に見られているか気になりすぎてしまうので、不安に思い、緊張してしまいます。根本的な原因としては、この対人不安であると言えます。原因は他にもそれぞれの過去の経験にもあると言えるので、 原因が何なのかをつきとめ、その原因を取り除くことが、あがり症の改善につながります。

 あがり症は年齢でいうと10代から20代の人に多く見られると言われていますが、これは緊張にあまり慣れていないことも原因であると言われています。何度も何度も緊張する状況に自分を置くことで、自然に体が慣れてあがり症の症状が改善される場合もあります。 あがり症は決して治らないものではないので、原因を取り除き、克服方法を知れば、徐々に症状が改善されるので、あがり症だから人前での発表は無理などと最初から決めつけずに、そういう場にも慣れつつあがり症と向き合っていきましょう!


あがり症の症状

あがり症の症状として最初に見られるのは不安です。人前に立つ不安や失敗したらどうしよう、相手の期待に沿えなかったらどうしようという不安がまずみられます。この不安が緊張に繋がります。

あがり症の症状にはノルアドレナリンと言われる交感神経の神経伝達物質が深く関わってきます。人は誰でも不安や恐怖を感じると、ノルアドレナリンを大量に分泌し、交感神経を刺激します。交感神経を刺激することで、心拍数や血圧、体温が上がり、身体が不安や緊張に立ち向かうために戦闘態勢に入ります。

心拍数が上がることで、緊張で心臓がドキドキしているのを自分で感じ、あがった体温を下げようとすることで、汗をかき体温を下げようとします。身体から水分を出すことで、口が乾くことに繋がります。また、筋肉が硬直することで手足を震えさせます。さらに交感神経には、胃腸などの消化機能を抑えるはたらきがあるので、胃腸がうまく働かなくなり、食欲がなくなったり、気分が悪くなったり、お腹が痛くなってしまいます。症状がひどくなってしまうとまれに失神する場合もあります。

緊張してもドキドキする、手汗がひどいなど少しの症状であればいつものことだと自分自身も気にせずに本番に挑めますが、これらの症状がひどくなると、またあの症状が起こってしまうのかとさらに不安が強くなってしまうので、悪循環になってしまいます。また、手の震えや赤面は見ている人にも気づかれてしまう症状なので、そこでも気づかれたらどうしよう、他の人にどう思われるかと他人の目が気になり不安を覚えてしまいます。

しかし、これらの症状は体が異常をきたしているから起こるのではなく、人前で発表するという不安やストレスに立ち向かっていくことに身体が耐えようとする防衛反応でもあります。例えば、動物でも外敵から身を守るために、何か危険を察知すると素早く反応できるように、身体を硬直させ、危険に反応できるようにします。なので、あがり症の症状は決して病気だから起こる症状ではないのです。病気ではないからこそ、原因を取り除けば自分自身で克服していけるし、治らないわけではないのです。


あがり症の原因

あがり症の原因を知ることは、あがり症を克服するためにとても大切です。あがり症の原因は決して1つとは限らず、多数の失敗経験や育ってきた環境など要因が重なっていると考えられます。特に他人の目や他人の評価を過剰に気にしすぎてしまう人に多く見られます。

あがり症の人にはある程度共通した性格が見られます。心配性・神経質・完璧主義・不安が強い人はあがり症になりやすい傾向があると言われています。これらの人は他人からの評価を気にしすぎてしまうので、いい評価をもらえるかどうか不安を感じてしまうので、緊張に繋がってしまいます。さらに、このような性格の人は完璧主義なので、少しの失敗でも落ち込んでしまい、取り返しがつかないとマイナス思考に陥りがちで、あがり症になりやすいです。

あがり症には育ってきた環境も大きく関わると言われています。性格が出来上がるのも育ってきた環境が大きく関わるのと同じように、恥をかくことを極端に嫌う家族のもとに育つと、幼少期から恥をかいてはいけないという思いが強くなり、人前に立つことに不安・恐怖を感じてしまい、緊張してしまうようになります。また、過保護に育ってきた場合でも、子どもが体験するであろう恥や危険などを親が先回りして回避してしまうため、自分1人で社会に出た時に社会への対処能力が他の人と比べて劣ってしまいます。他の人と比べて自分が劣っていると感じ取ると同時に、さらにそこで失敗をしてしまうと、失敗するという免疫もないため、その失敗に対する対処方法もわからず、次に人前に出ることが恐怖になってしまうので、あがり症になってしまいます。

あがり症には過去の経験も大きく関わってきます。過去に大勢の人の前で失敗してしまった、恥をかいてしまったという経験がある人は、その経験のせいで人前に立つことが嫌になり、緊張してしまいやすくなります。いじめの経験もあがり症に関係する可能性があり、いじめられている人は、他人は自分に対して攻撃的だと思い込んでしまっているので、人前に立ったときも、他人はどう思っているのだろうと恐怖を覚えあがり症になってしまいます。

あがり症は10代で発症してしまうことが多いと言われています。10代は思春期という難しい時期でもあり、多感なので色々なことを感じ取る時期です。同性・異性問わず、他人からの目が気になりだし始めるころです。この時期に他人からの目を過剰に気にしすぎてしまうとあがり症になりやすくなると言われています。また、10代には試験や学校行事などで人前に立つ機会が多かったりするので、これらの経験もあがり症に関わってくると推測されています。

また、必ずと言ったわけではないですが、多少遺伝の影響があるのではないかという研究結果も出されています。


あがり症の治療薬インデラルとは

インデラル錠の主成分であるプロプラノロールには、心臓を休ませ、心拍数を安定させる作用があり、あがり症の克服に効果的であるとされ、使用されています。

プロプラノロールは、心臓にある交感神経のβ受容体へアドレナリンが働きかけるのをブロックする働きがあり、βブロッカーと呼ばれています。

通常、運動時のように心臓の働きが活発になるには、β受容体が刺激されることで、心拍数を早くさせます。しかし、プロプラノロールの作用により、β受容体を遮断すると、刺激を受け取れなくなるので心拍数が減少します。心拍数を減らすということは、心臓にも負担をかけないので狭心症や頻脈、不整脈などの治療にも使用されてきました。

あがり症の症状の場合、心臓がドキドキしていることを自覚することでさらに緊張感を高めてしまうという悪循環に陥ってしまいます。しかし、発表前にインデラル錠を内服することで、心臓を通常通りの働きにしてくれるので、ドキドキを感じることなく平常心で本番に挑むことができます。また、他人に気づかれてしまいがちな手の震えや声の震えは、心拍数が上がることで起こる動機の影響を受けて起こるので、緊張していることを他人にも気づかれにくく、失敗経験として残ることもなくなる可能性があります。

インデラル錠は、自分が緊張を抑えたい30~90分前に内服すると、本番に平常心で臨むことができると言われています。大体内服して1時間程度で効果が現れ始め、3~4時間は薬の効果が持続すると言われていますが、効果時間は内服する人それぞれによって、効果時間や薬の効き始めには差があるので、事前に一度確認しておくとより安心かもしれません。

副作用は少ない薬ですが、報告されている副作用症状としては、徐脈やめまい、発疹・蕁麻疹、視力障害などが報告されています。内服した後は念のため自動車の運転などには注意した方がいいでしょう。

インデラル錠は現在日本では、頻脈や狭心症などの治療に使用されていますが、あがり症の治療薬としては処方されていませんので、内服したい方は個人輸入代行サービスを利用すると、自分で簡単に購入することができます。


あがり症の克服

あがり症は原因を突き止め、何が原因かを気づくことが出来れば、何歳になってもどなたでも克服することができます。

あがり症を克服する事前準備をしましょう。あがり症のほとんどの方は、過去の失敗経験が原因となって緊張しすぎてしまうことがほとんどです。何か人前で発表する機会があると、以前人前で失敗して笑われた経験などのマイナスイメージが頭に浮かんでしまい、また同じことを繰り返してしまうのではないかと不安になることが緊張に繋がります。これらの緊張を緩和するために、脳の記憶に残ったマイナスイメージをプラスイメージに変えると良いと言われています。

実際にスポーツ選手の人が試合前にイメージトレーニングをするように、聴衆が笑顔で見守っている、自分がうまく発表できているとプラスのことを脳に思い込ませることで、脳は防衛反応を働かせなくても大丈夫と判断し、あがり症の症状を抑え、自分の力が本領発揮できます。

あがり症は脳と体が密接に関係しているので、脳のイメージトレーニングと同じように体もリラックスさせる必要があります。身体がリラックスしていると脳も緊張せず、いつも通りの状態のまま保たれます。体をリラックスさせる方法はいくつもあるので紹介します。まず、身体を温めることが大切です。緊張してしまうと、交感神経が活発になるので重要な大きい血管に血液を大量に送り込むため、手足の末梢の血管には届きにくくなります。身体を暖かくさせることで、血液の巡りを良くできるので、身体全体に血液を循環させることができます。特に「首」を温めると、副交感神経が活発になりリラックス効果が絶大です。深呼吸をすることも効果的で、心拍数が早くなると、自然と呼吸も早くなってしまいます。ゆっくりと呼吸することを心がけると自然と気持ちが落ち着いてきます。

また、緊張を抑えるツボもあります。緊張を抑えるツボは合谷、神門、内関と3か所あります。この順番で押すとさらに効果は高まると言われています。合谷は、親指と人差し指の分かれ目のくぼみのところにあります。神門は、手首関節の小指の下あたりにあり、心臓と深く関係しているので緊張症状を緩和してくれます。もう1つの内関は、手のひら側の腕の中央、手首関節部分から指2本分肘寄りにあります。これらのツボをペンなど少し硬いもので刺激するとリラックス効果があると言われています。

緊張が緩和できても、うまく発表できなければまたマイナスイメージがついてしまい、悪循環になってしまうので、人前でうまく話せる練習や事前準備が欠かせません。練習したことは結果として、自分の自信にもつながるので、しっかり練習をするようにして下さい。緊張してもうまく話せるように滑舌をよくする練習なども、効果的です。滑舌は舌を柔らかくすることで良くなります。舌を口の中で丸め、優しく噛むことで舌に柔軟性ができ、滑舌も良くなります。

事前準備として、しっかりと声に出して練習することも大切です。脳のイメージだけでは、本番と違った時の対処に焦ってしまい、失敗につながることもありますが、声に出して実戦練習を積んでおくことで、対処法も自然と身に付きます。また、完璧に暗記して発表しようとするのではなく、重要な部分を書き出したメモを持っておいたり、最初から完璧を目指して行わずとも、徐々に慣れて完璧に近づいていくので、あまり神経質に考えすぎずに、ゆったりとした気持ちをもって取り組むようにしましょう。

あがり症の克服方法は意外と自分で少し時間をとればできることばかりなので、あがり症だからと最初から諦めずに、少しずつでも試してみてください。

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